下の写真はカナダの美術館ウェブサイト「
Virtual Bralorne PioneerMuseum」に掲載されていた一枚の写真である。

写真には「
1940年11月、サウスフォーク橋の洪水の現場」と書かれており、今から70年ほど前に撮られたものである。
この写真をよくご覧いただきたい。右側に
リーゼントカットにサングラス、Tシャツを着た現代風の男性が写り込んでいるのがおわかりになるだろうか?
周りの人物たちはスーツに山高帽など20世紀前半のアメリカを感じさせるファッションのなか、この男の風貌は明らかに浮きすぎるほどに浮いてしまっている。
この男性の正体を巡ってはアメリカ・日本のみならず全世界で諸説が唱えられている。
「
未来から1940年にやってきたタイムトラベラー説」、「
地球のファッション調査を間違え浮いてしまった宇宙人説」など…。
特にタイムトラベラー説はこの男性がゴツいボディーかつグラサン着用のためか「
リアル・ターミネーター」として今も強く唱えられている。
このような事例は世界にはたくさん残っており、
チャップリンの名作「
サーカス」(1928年)の一場面にはなんと携帯電話らしきマシンを左耳にあてながら歩いていく女性が写り込んでいるのだ。「サーカス」は1928年の作品であり、もちろん携帯電話は普及していない(それどころか小型の通信機の発明自体も1940年代とかなり後の時代である)。そのため、この老婦人は「
タイムトラベラーだ!」と噂になったのだ。
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Mobile phone in Chaplin's Circus (1928) ?タイムトラベラーの続きを見る